低体重児・未熟児・早産児・発達障害児の違いとは?体重?週数?
赤ちゃんは約10ヶ月の間、お母さんのお腹の中で外界に出る準備を着々と整えて産まれて来ます。
女性にだけ許された神秘の特権ですね!
でも、その赤ちゃん達。
産まれてきても不思議な事だらけで未だに解明されていない謎をたくさん秘めています。
今日はそんな赤ちゃんの中でも
①低体重児 ②未熟児・早産児 ③発達障害児
に分けて考えてみようと思います。
ちなみに、私も障害児を持つママのひとりですが、そんな娘が可愛くて仕方がありません♡
Contents
低体重児(低出生体重児)とは・・・?
出生時の体重がポイント!
赤ちゃんの生まれた時の体重によって、低体重児は3通りに分類されます。
①2,500g未満 : 低出生体重児
②1,500g未満 : 極低出生体重児
③1,000g未満 : 超低出生体重児
比率としては、22週~37週未満の場合が多いのですが、
ママのお腹の中での在胎期間が十分であっても、低体重児として産まれてくる赤ちゃんもいます。
低体重児出生の原因と考えられているもの
実際に赤ちゃんが低体重児として産まれて来た原因を特定するの難しいのが現状です。
中でも、原因のひとつとして考えられているものをいくつかご紹介します。
①赤ちゃん自身に何らかの問題が発生していた
※例えば子宮内発育不全等で十分生育してないまま産まれてきたなど
②お母さんからの栄養分が十分行き渡らずに小さく育ってしまった
※お母さんから胎盤と臍帯によって送り届けられるのですが上手く届かない場合
※35歳以上の高齢出産
※喫煙による弊害
③体外受精等の不妊治療による、"双子や3つ子の赤ちゃん(多胎妊娠)"が増えたこと
④新生児医療の進歩のよって、小さく産まれた赤ちゃんも救出できるようになったこと
など、日本では出生数が年々減少しているものの、低体重児の数は毎年増加しています。
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未熟児・早産児とは?

出典元:NICU
生まれた時の週数と体重がポイント!
体重がポイントの部分は、前述した低体重児と似ていますが少し違います。
早産で産まれて体重が2,500g以下。
そして、身体の生育が不十分な赤ちゃんを総称して未熟児・早産児と呼びます。
このように、医学的に低体重児は体重がポイントなのに対し、
未熟児は機能や状態が大きく異なるため、低体重児と未熟児・早産児は分けて考えられています。
昔は未熟児と呼ばれることが多かったと思いますが、今は早産児と呼ばれるケースが多いようです。
いつから早産になるの?
赤ちゃんがお腹の中に居る期間を在胎期間と言います。
通常は在胎37~42週で産まれてくるところ、未熟児(早産児)は37週未満での出産になります。
ちなみに、一般的に40週とされている妊娠期間を超えて、42週を過ぎて産まれた赤ちゃんは、過期産児と呼びます。
42週を過ぎての出産は、赤ちゃんにもママにも悪影響があるというわけではありませんが、
赤ちゃんが大きく育ち過ぎてしまし、出産にあたり大きなリスクを伴います。
そのため、日本では42週以降に入ったら誘発分娩で出産を促すなど、
赤ちゃんとママの健康状態を見て対処法が検討されます。
早産:妊娠22週0日~36週6日
正期産:妊娠37週0日~妊娠41週6日
過期産:42週0日以降
ママのお腹の中が居心地が良すぎたのかな?
4,000g超えと大きく成長しすぎて「お産が大変だったー」なんてママの話もよく聞きますね。
未熟児・早産児として産まれると心配?
体重も少なく、身体機能が整ってない状態で産まれちゃった赤ちゃんですから、
やっぱり心配もあります。
障害が残る赤ちゃんが、通常より多いことも事実です。
私のお友達の長男は990gで超未熟児として在胎24週(6ヶ月)の時産まれてきましたが、
やはり初めは心配ばかりしていました。
NICUにて手厚い看護を過ごし、今は他の子達変わらず、元気に走り回っています。
幸いにも日本の医療は世界的にも高い水準を誇っています。
頭ごなしに心配事だらけでもありません。
不用意に心配ばかりするのもいけませんね。
妊娠中から赤ちゃんのためにできること
妊娠中から赤ちゃんの為に良い環境を作る事で、避けられるリスクもあるでしょう。
たとえば
・喫煙や飲酒による多量のアルコール摂取
・無理なダイエット
・激しい運動や重い荷物を持って歩いたり、走ったり
・偏った食生活 など
赤ちゃんにとって居心地の悪い環境を作らないよう、お母さん自身で気を付けられることは日常的に気にかけながら、マタニティライフを楽しみたいですね。
発達障害児とは?
特徴は様々。理解が何より重要です!
国の定める文書には
【先天的な脳機能障害から来る、健常児とは違ってある種の特徴を持った発達の仕方をする子供達の事】と、定義されています。
これでは解りにくいですね。もう少し簡単に説明してみますね。
発達障害とは【脳機能の問題により、発達の遅れや偏りが出ること】
生まれつき持った脳の一部の機能障害によって、発達に遅れが出たり、
出来ることと出来ないことに大きな差が出てしまうことをいいます。
確かに、小さく産まれたり、まだ身体の機能が未熟なまま産まれて来た赤ちゃんに多くみられる症状のひとつです。
ですが、低体重児・未熟児・早産児として産まれて来た赤ちゃんに、必ず発達障害が出るというわけでは、決してありません。
また、発達障害は病気ではなく、身近な特性です。
一般的な病院で検査をしたからといって、数値で検査結果が出てわかるものでもありません。
専門家でないと判別がつかない場合が数多くあります。
現在小学校・中学校の通常学級に在籍している児童生徒のうち、6.5%に発達障害の可能性があると文部科学省により発表されています。(2012年発表)
実際にご家庭では分かりにくく、その子の性格・・・と、気がつかないまま大人になってしまうケースも多いようです。
発達障害の種類
発達障害は大きく3つに分けられます。
①自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群(ASD)
※包括して、広汎性発達障害と呼びます。
②学習障害(LD)
③注意欠如・多動性障害(AD/HD)
またちょっと難しくなってしまうので、
発達障害について詳しくはまた次の機会にみて行きたいと思います。
ママにもできることがたくさんあります!
どんな形で私たちの所に産まれて来てくれたにしても、子供たちは宝物です。
実際に私の娘も先天性の障害があり、生後間も無くからNICUでお世話になりました。
もちろん今はちょっと遅れはあるものの、元気いっぱい毎日笑って過ごしています。
実際に産まれてきた赤ちゃんに問題が見つかった場合、
ママ自身の生活に問題がなかったとしても、間違いなくママは自分自身の妊娠生活をまず攻めます。
「何したかな?薬飲んだ?風邪ひいた?重たいもの持った?動き過ぎた?・・・」など。
私も実際にそうでした。
原因はママにあるわけじゃないと言われても・・・
だって、もう10ヶ月もママで居たんだもの。
ママの努力で回避できることばかりではないのが現実ですが、
少なくともリスクを減らすことはできると私は考えています。
現在もお腹の中に新しい命を授かっていますが、
妊娠の度に想うこと、妊婦さんに出会う度に想うこと。
あなたに逢えるその日まで、産まれてくるその日を楽しみに、
1日1日を大切に過ごしていただけたらと思います。