塩分の取りすぎに要注意!減塩がもたらすダイエット効果と妊娠中毒症予防
体重増加を気にしてバランスのいい食事は心がけている。
ダイエットにいいという食材も積極的に摂っている。
適度な運動も心がけているのに・・・
なぜか体重は増加するばかり。
それは、塩分の摂り過ぎが原因かもしれません!!!
ダイエットの新常識として最近よく取り上げられている「塩抜きダイエット」は、芸能人でも山Pこと山下智久さんや堀北真希さんのダイエット法でとしても話題になりましたね。
妊婦の天敵「妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)」の予防に欠かせないのも、塩分をひかえること!
ちょっとの工夫で、お家で簡単に塩分を控えることができるんです☆
塩分と身体の関係を知って、塩分との付き合い方を考え直してみませんか?
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塩分の摂り過ぎで太る5つの理由
カロリーも考えて食生活を送っているつもりなのに、甘いものも我慢しているのに、どうしても痩せない。
それは、塩分が体重の減少を妨げているのが原因かも?
1日に必要な塩分摂取量は10g、生活習慣病や妊娠高血圧症候群の兆候のある人は7g以下に抑えるのが理想です!
塩分はむくみの原因ランキング1位
しょっぱいものや塩辛いものを食べると、のどが渇きますよね。
これは、細胞自体が水分を欲しがっているから!
例えば、野菜に塩をかけると水分が出てきますよね。
これと同じことが私たちの身体の細胞でも起きてしまうということ!
身体の中では塩分濃度を常に約0.85%に保とうとしているため、一つ一つの細胞は塩分によって引き出されてしまう水分を身体に溜め込もうと働き始めます。
そして、身体はよりたくさんの水分を必要と感じるようになり、どんどん水分を溜め込むことで、気が付けば身体はむくんでしまうんです。
ちなみに・・・7gの塩分を薄めるためには1リットルの水が必要になります。
新陳代謝が悪くなる
リンパマッサージって聞いたことがありますよね?
身体に必要とされる栄養分は静脈とリンパ管によって身体の隅々まで届けられています。
そして、リンパ管には酸素や栄養素を運ぶ働きとともに「老廃物を回収」するという、とっても大切な役割があるんです。
しかし、むくみが原因でリンパの流れが悪くなり、酸素や栄養分は吸収されにくくなり、老廃物や余分な水分も吸収されなくなってしまいます。
つまり「代謝が悪くなる」ということ!
当然代謝が悪くなると、食べたものをエネルギーとして燃やしきれず、脂肪として溜め込んでしまうことになるため、太りやすくなってしまいますよね。
食欲が増加する
塩おむすびは美味しいし、塩辛いおかずはごはんがすすむ!
そんな経験、ありますよね?
それは、身体に入った塩分を薄めようとして消化液の分泌が盛んになることによって起きる、身体の自然な反応。
こうして食欲が増してしまうことで、必要以上のカロリー摂取に繋がってしまうんですね。
セルライトが付きやすくなる
一度は耳にしたことがあると思います!
ボコボコとした、ヒビ割れたような肌に浮かぶ「セルライト」。
一般的に脂肪のかたまりと言われていますが、そこには余分な水分や、身体が必要としなくなった老廃物も含まれます。
代謝が落ちることで、余分な水分や老廃物を排出する機能がおろそかになり、脂肪と結びついてしまうことによって、セルライトもできやすくなってしまうんですね。
もちろんこれも体重が落ちない原因の一つ。
セルライトは、見た目が太っている人だけでなく、体重も少なく痩せている人にもついてしまうものなので、注意が必要です!!!
塩分は便秘の天敵
便秘の原因として大きく作用するのが、腸の筋力低下!
細胞が活動するのに大切となるカリウムとナトリウムは、ペアで活動することによって、身体の中で十分な働きをしてくれていますが、塩分を摂り過ぎることによってそのバランスが崩れてしまうんです。
そして、特にその一つであるカリウムは、筋肉に大きく作用します!
そのバランスが崩れることによって腸の筋力も低下し、便秘の原因となってしまうのです。
「腸が上手に動かない→便秘になる」ということですね。
便秘になると・・・
〇 脂肪・老廃物・毒素を溜め込む
〇 肌荒れの原因につながる
〇 新陳代謝を下げる
妊娠中のママだけでなく、誰にとってもいいことなんて一つもないんです!!!
家庭ですぐにできる塩分を控える13のコツ
調理に塩を使ったり、塩そのものを摂ってはいないないつもりでも、あらゆる食材や調味料に塩分が含まれています。
塩だけでなく、他の食材も考慮して、1日の塩分摂取量を考える必要がありますね!
薄味に慣れる
まず、薄味の食事に慣れることが第一歩です!
赤ちゃんの食材デビューでもある離乳食に調味料は必要ありませんよね。
新鮮な食材を利用して、薄味で素材そのものの味を楽しむのもいいですし、昆布や鰹節でだしをとることで、薄味でも十分に風味豊かにおいしく食べることができるでしょう☆
「かける」より「つける」を意識する
醤油やソースなど、食材に直接かけて食べるより、つけて食べることで塩分の摂取量を控えることができます。
汁物・漬物の量に気を付ける
身体にもいいと考えられがちな定食メニューの定番、汁物と漬物。
ですが、どちらも塩分がとっても多い調理法の代表格!
食べる量・回数を減らすか、調理法を工夫してみましょう。
汁物は、野菜や具の量を増やすことで、汁の量を減らすようにします。
漬物は、浅漬けか塩出ししたものに変えることで、グっと塩分を控えることができます。
麺類のスープは飲まない!
ラーメンはとりあえずスープから☆と行きたい気持ちはわかります。
ラーメンは麺そのものの味よりも、スープのおいしさが魅力ではありますが、そのスープには塩分がたっぷり!
うどんやそばなど、他の麺類でも同じです。
残念ですが、身体のことを思ってスープはたしなむ程度で我慢しましょう。
塩味の使い方は効果的に
毎日の食卓にはたくさんの味付けを利用して、塩味は効果的に使うように心がけましょう。
塩は調理中に食材に混ぜてしまうより、表面にさっと振りかけることで、少量でも塩分を感じることができます。
例えば塩おにぎり。
握ったおにぎりの表面に塩を振りかけるのではなく、塩水をつけた手で握っても、十分に塩味が感じられますよ♡
酸味を上手に取り入れる
酸味を上手に使うことで、メニューの味付けに変化が生まれ、塩分を控えることができます。
和え物や焼き物には、酢やレモン・かぼす・すだちなどの柑橘類を利用すると、塩を使うのとはまた違った見た目もおしゃれな一品に変わりますよ☆
香辛料を上手に取り入れる
唐辛子やコショウ、カレー粉などの香辛料も、味付けに変化をつけるには最適。
塩分を控える工夫として、家庭でも簡単に取り入れられる香辛料も、減塩の強い味方!
香りを利用する
ハーブ・にんにく・ねぎ・みょうが・しょうが・ゆず・しそなど、香りの強い食材を添えることでメニューに変化がつきます。
海苔・かつお節・すり胡麻なども、家庭で取り入れやすいでしょう。
香ばしさを生かす
焼き物や、炒ったくるみや胡麻で和えるなど、調理方法を工夫しましょう。
香ばしさも、味覚としてしっかりと残るので、塩分を控えるには大活躍です。
油の味を利用する
ダイエットの大敵と考えられがちな油も、良質なものを使えば身体にはとてもいい働きをしてくれます。
肉や魚から摂取する油はとっても良質!
揚げ物や油いためなど、油の味を利用して食べるのもいいでしょう。
ただし、脂質の摂り過ぎにならないよう、摂取量には気を付けましょう。
練り物・加工食品・魚卵に注意
かまぼこ・はんぺん・さつま揚げなど、魚の練り製品。
ハム・ソーセージ・ベーコンなど、肉の加工食品。
たらこ・明太子・いくらなど、魚卵にも加工の段階でたくさんの塩分が使われているので要注意です!
お酒のつまみには要注意!
一般的にお酒に合うといわれるものには、塩分が多く含まれるものが多いと思います。
妊婦さんはお酒も控えているので問題ないかと思いますが、ダイエットを考えているあなた!
お酒のつまみには要注意ですよ☆
やっぱり食べ過ぎには注意☆
せっかく塩分を考えて薄味の料理にしたのに・・・
量をたくさん食べてしまえば、カロリーだけでなく塩分も比例して増えてしまいます。
常に食べる量は意識するようにしましょう!
まとめ
実は、塩分を摂り過ぎることは、ダイエットにも生活習慣病にも妊娠中のママにも、とってもこわいことです。
妊娠後期になると、水を飲んだだけでも太ると感じるくらい体重が増加しやすくなるし、ママが食べたものが直接赤ちゃんに届くため、妊娠中のママはいつも以上に食生活に気をつかうようになります。
妊娠中は塩分や糖分の摂取によって、血圧にもすぐ影響が出るため、しっかりと栄養を取りながら、かつカロリーや塩分を抑えた食事が大切になります。
ダイエットの敵はカロリーや糖質だけではないんです!
少なくとも、むくみ対策・便秘対策に減塩は避けては通れません。
ダイエットだけでなく、妊娠ママの妊娠高血圧症候群予防をはじめ、生活習慣病予防のためにもとっても大切。
家族みんながずーっと健康で元気に笑えるためにも、今日から塩分少な目な食卓を心がけましょう♡