母子手帳の書き方を完全マスター!使い方と読み方を徹底解説
子どもの成長を記すとっても大事なツール
「母子手帳(母子健康手帳)」!
ですが、母子手帳の中には見慣れない用語や記号がたくさん出てきますね。
何をどこまで記入していいのかわからない項目も多く、
用語や記号の意味もよく分からず、
先生が記入してくれた内容も正しく理解することができない・・・
というママも多いのでは?
そんなママとパパのために、母子手帳をしっかりと読むことができるように、
用語や記号の意味を簡単にわかりやすく解説します。
▷母子手帳はいつどこでもらうの?もらい方5Stepと豆知識まとめ
ママ自身が記入するフリースペース
妊婦自身の記録
母子手帳には病産院で医師や看護師が記入してくれるスペースはもちろん、
ママ自身が自由に記入することができるフリースペースが充実しています。
産後もながーく使い続ける母子手帳だからこそ、
育児日記の様に、日々の気づきを書き留めていけたらとってもステキですよね♡
A ママ自身の記録
ママが自由に書き込むことができるフリースペース!
ママ自身のこの時期に気になる体調や身体の変化、
お腹の赤ちゃんへの思いなどを書き込みましょう。
我が家ではパパも一緒に記入していました。
また、先生や助産師さんに聞きたいことを前もってメモしておくと、
健診の時にも大活躍ですよ。
B 最終月経開始日
妊娠がわかる前の最終月経の開始日は、
妊娠初期に妊娠週数や出産予定日を算出するための目安になります。
必ず聞かれる項目なので、忘れずに記入しておくようにしましょう。
正確な妊娠週数・分娩(出産)予定日は、
一般的に最後の最終月経(生理)が始まったら日から280日(40週)の日とされています。
ただし、この予定日はあくまで目安でしかありません。
正確な出産予定日は、超音波検査で赤ちゃんの大きさから判断します。
そのため、正確な予定日が確定するのは、
おおよその目安として、妊娠9週前後でしょう。
C この妊娠の初診日
この妊娠に気が付いて、
はじめて病産院を受診して妊娠確定の診断を受けた日を記入します。
D 胎動を感じた日
おなかの中で赤ちゃんが動いたことをはじめて感じた日を記入します。
胎動を感じる時期には個人差がありますが、
目安として初産のママは妊娠18~21週。
2人目以降は胎動の感覚を経験しているため、
妊娠16~18週頃にはじめての胎動を感じるというママが多いようです。
先生は何を記入してくれるの?
妊娠中の経過
このページは、妊娠3ヶ月ころから始まる妊婦健診の結果を、
医師または看護師がママの身体を診察した結果を記入してくれるスペースです。
このページから、お産を迎えるまでのママの身体の変化が一通りわかるようになっています。
私はこのページを眺めながら、毎回体重ばかり気にしていた気がしますが・・・笑
A 妊娠週数
妊娠期間を40週として、妊婦健診時の妊娠週数を記入します。
例えばその日が妊娠15週3日なら、
「15w3d」「15w3t」「15-3」のように記入します。
※ wとdは英語でweeks(週数)とdays(日数)、tはドイツ語でtag(日数)
一般的にはwとdを使うことが多いかと思います!
B 子宮底長(子宮底長)
仰向けに寝たときの、恥骨(ちこつ)のすぐ上から、
おなかのふくらみのいちばん上(子宮の底)までの長さを測ります。
一般的には、おなかのふくらみを感じ始める妊娠4~5ヶ月くらいから測定します。
赤ちゃん発育や羊水の量を推測する基準となりますが、
測り方によっては誤差も出やすいため、あくまでも目安のひとつとして考えます。
C 腹囲
仰向けに寝たとき、おへその高さでおなかまわりを測ります。
Bの子宮底長と同じように、おなかが大きくなってくる妊娠4~5ヶ月くらいから測定します。
赤ちゃんの大きさを測定するためではなく、ママの脂肪のつき方をチェックする基準となります。
D 体重
妊婦健診では、毎回必ず体重を測定して記録します。
妊婦期間通じて、1週間に500g未満、1ヶ月に2kg未満の体重増加が理想的!
結果、7kg~12kgの体重増加でお産を迎えたいですね。
それ以上は要注意です!!!(BMIが18.5以上25.0未満の場合)
急激な体重増加は妊娠高血圧症候群や難産のリスクを高めるので注意が必要です。
E 血圧
看護師が手動で測定してくれる場合と、自動血圧計で自分で測定する場合と、
病産院の方針よって異なりますが、妊婦健診では必ず測定することになります。
上に最高血圧/下に最低血圧を記入します。
最高血圧140mmHg/最低血圧90mmHg以上で高血圧と判断されます。
健診のたびに高血圧が続く場合には、
妊娠高血圧症候群が疑われ、治療の対象になります。
F 浮腫(むくみ)
むくみの有無を調べて記入します。
医師や看護師や足のすねや甲を押して、戻り具合を見ながら、
むくんでいると判断されれば「+」、
むくみがひどいと判断されると「++」と記録されます。
むくみがみられず、異常なしと判断されると「-」と記録されます。
むくんでいると診断された場合には、
同じ姿勢を続けないようにしたり、塩分を控えるなどを心がけるようにしましょう。
特に妊娠後期にはむくみやすくなるため、注意したいですね。
G 尿蛋白(にょうたんぱく)
尿検査から、尿中のたんぱくの有無を調べます。
たんぱくが出ていなければ「-」、出ていれば「+」、
量が多ければ「++」、ごく微量なら「-+」と記録されます。
「+」以上が続く場合には、妊娠高血圧症候群が疑われ、治療の対象になります。
H 尿糖
尿検査から、尿中のブドウ糖(尿糖)の有無を調べます。
尿糖が出ていなければ「-」、出ていれば「+」、
量が多ければ「++」と記録されます。
一度だけならそのまま様子を見ますが、
「+」が続く場合には、妊娠糖尿病が疑われ、治療の対象となります。
I その他の検査
超音波検査でわかった赤ちゃんの位置(頭位、逆子など)・ノンストレステスト(NST)・血液検査・ヘモグロビン検査・梅毒血清反応・B型肝炎など、
妊婦健診以外で必要に応じて行われた検査結果が記録されます。
J 特記事項
健診の結果から、必要な生活上の指示が記入されます。
カロリー・塩分制限などの栄養指導。
お腹の張り・出血・切迫早産・合併症などに対して行われた治療や、
医師の指示(自宅安静・休養など)が記録されます。
その他、処方された薬や治療内容が記録されることも。
特に異常がなければ空欄になっています。
出産の状態
このページは、お産が終了すると、
産院で医師や看護師が記入してくれるスペースになりますが、
母子手帳にはフリースペースも多くあります。
ママ自身がこのときにしか感じることのできない気持ち、
初めて子どもを抱いた時の感触など、ママの気づきも合わせて書き留めておきたいですね。
A 妊娠期間
出産した日の妊娠週数を記入されます。
赤ちゃんが分娩予定日(妊娠40日0日)ちょうどに生まれるケースは少なく、
平均的には多くの赤ちゃんが正期産(妊娠37週~41週)の範囲内に生まれます。
B 娩出日時
赤ちゃんが産まれた日にちと時間を記入されます。
経腟分娩は産道から、
帝王切開なら、ママのお腹から赤ちゃんの身体が全て外へ取り出された瞬間の日時を記入します。
C 分娩経過
赤ちゃんが生まれたときの、お産の経緯や母子の状態を記入されます。
赤ちゃんが生まれたときの姿勢から、
正常に頭から下りてきた場合「頭位」、
おしり・足・ひざから下りてきた場合「骨盤位」と記入されます。
D 分娩方法
赤ちゃんが生まれたときの、分娩方法が記入されます。
頭位の経腟分娩で、トラブルなくお産が終了した場合「正常分娩」と記入されます。
トラブルがあった場合には、その内容が記入されることもあります。
E 分娩所要時間
陣痛が10分間隔になってから、
赤ちゃんが取り上げ下られるまでの時間が記入されます。
分娩にかかる平均的な時間は、初産婦の場合「平均11~17時間」、
経産婦の場合「平均5~7時間」くらいかかると言われています。
F 出血量
出産時の出血量が記入されます。
100ml以下は「少量」、
100ml~500ml以下は「中量」、
500ml以上は「多量」に「〇チェック」がつきます。
出血量には個人差がありますが、「多量」にチェックが入っている場合にも、
輸血の必要は無く問題の無い場合がほとんどです。
G 出産時の児の状態
赤ちゃんの性別をはじめ、身体のサイズ(体重・身長・胸囲・頭囲)、
単児か多胎児か(1人なら「単児」、2人以上なら「多児」)など、
赤ちゃんの状態が記入されます。
また、出産の際に赤ちゃんに対して特別な処置がされた場合にもここに記入されます。
H 証明
病産院では、赤ちゃんが生まれた証明として「出生証明書」を発行してくれます。
それを証明するための欄です。
「出生証明書」を受け取ったら、
赤ちゃんが生まれた日から14日以内に、必要書類を揃えて役所に提出します。
役所は、赤ちゃんの出生地の市区町村・両親の住民票のある市区町村・本籍地の市区町村、
いずれかの市町村役場か区役所(役所)に指定されます。
提出時には、「出生証明書」と「出生届(母子手帳と一緒に役所から配布されている場合が多い)」をセットで提出します。
まとめ
母子手帳の読み方、いかがでしたか?
母子手帳は、ママと赤ちゃんのとっても大切な記録なのに、
読み方がわからなかったり何を記入していいのかわからないまま、
時間だけが過ぎてしまうなんてもったいない!!!
▷母子手帳はいつどこでもらうの?もらい方5Stepと豆知識まとめ
こちらでも説明した通り、
母子手帳はママの妊娠や出産の経過から、赤ちゃんが生まれてからの成長過程、
乳幼児健診の情報、予防接種の記録、子どもが小学校に入学するころまで、
ながーく使われる大事な健康管理アイテムです。
母子手帳の意味をしっかりと理解し、読み方を知ったうえで、
フリースペースにはママの想いや、その一瞬の感覚や感情をママの言葉で残してあげましょう。
きっと、子どもが大人になった時、
その母子手帳はママにとっても子どもにとっても、宝物のひとつになるはずです☆
そんなステキな母子手帳を、ずーっと大切に保管していきましょう♡