ママカメラ★プロに教わる、ワンランク上の温かい写真の撮り方とコツ
あるとき、すっごくステキな写真に出会いました。
芸術的というより、安心感のあるほんわか温かい、そんな写真。
そのカメラマンの方が撮る写真には、たくさんの家族の数えきれないほどの笑顔が詰まっていました。
それは、群馬県を中心に活動している【フォトグラファー 大川渉さん】の写真。
家族写真や子供の笑顔を中心に、『ママカメラ部』など、数々のイベントを開催する大川さん。
私も、家族の笑顔をあんな素敵な写真に残したい!
そんな気持ちから先日、大川さんから直接ご指導していただく夢が叶いました!
とくにあったかい感じが好き!という大川さんの、写真を撮るためのコツとポイントをご紹介します。
ケータイ・デジカメ・一眼レフなど、今すぐ誰にでもチャレンジできます☆
Contents
きれいな光をさがす
Point・光
写真を撮るうえで、何より大切なのが『光』!
写真はすべて、光と影の反射によって、1枚の絵になる!
窓際:窓から差し込む自然な光
夕日や朝日:普段よりも黄色みや赤みが強く出やすく、低い角度から強く差し込むドラマチックな光
順光:被写体(カメラが向けられる全ての物)が正面から受ける光(強い印象の写真)
逆行:被写体が後ろから受ける光(影の少ないふんわりとした写真)
斜光:被写体が横や斜めから受ける光(立体感を生む写真)
それぞれの光に、それぞれの良さがあり、味があります。
どの光を使うかによって、写真の撮り方が変わり、写真の色みや印象も全く違ってきます。
Lesson・どの光を使う?
まず、場所・時間帯・天気などから、どの光を使うかを決めるところからスタートしました。
場所を選ぶ
Point・場所
背景や光の差し込み方などを考えて、被写体にふさわしい適切な場所を選びます。
例えば
・シャボン玉の写真を撮りたい→シャボン玉の色味をしっかりと出せるように、背景に濃い色を持ってくる
・被写体を立体的に取りたい→斜光を使って、半分に光を当てて、半分に影をつくる
Lesson・背景と立ち位置
どの光を使うか決まったら。
イメージに合わせて背景や被写体の立ち位置を決め、光に対して被写体に理想的な方向に置く(向いて立ってもらう)。
画面を切り取る
Point・構図
「画面を切り取る」とは、「構図」のことです。
被写体をどのくらいの割合で画面のどこに配置するかなどを考えて撮影する。
同じ写真や同じ被写体からも、画面の切り取り方で感じる印象は全く違って見えます。
画面に配置する位置や大きさ、大胆なアップなど、シーンによって変えてみる。
Lesson・1つのシーンを様々な角度からとらえる
被写体の場所(位置・向き)が決まったら、同じポジションで数カット撮影する。
全体・後ろから・表情・手元・足元・正面・上から・下からなど、同じ被写体を全く違う方向やアングルで撮影する。
大胆にグッと近づいてみたり、余白や背景との色味のバランスなども考える。
笑った表情や、全体が写るものだけが写真ではない。
まとめ
写真を撮るうえでポイントとなる大きな柱がこの3点!
・きれいな光をさがす
・場所をえらぶ
・画面を切り取る(構図)
ということでした。
もちろんこれは、一眼レフに限っての事ではなく、デジタルカメラであっても、ケータイの撮影機能であっても同じこと。
写真を撮る、すべての場合に言えることです。
そして、その全てのシーンで大切にしたいものは、どんなにいい機材を使うか?どんなにいい腕があるか?ではなく、「シャッターを切る本人の強い気持ちがそこにあること!」だということです。
「子供の笑顔を撮りたい!」ではなく「子供の喜んでいる、キラキラと輝く瞳が撮りたい!」
「子供の走る姿が撮りたい!」ではなく「子供が地面を強く蹴って走る、その力強さを撮りたい!」
というように、切り取った1枚について、どんなに自分の想いを語れるか。物語を作れるか。
そんな1枚1枚に、シャッターを切る人の笑顔と気持ちがたっぷりと詰まった写真を、日々成長していく子供の未来に、残してあげたいですね☆