お盆の意味とお供え物!大人なら絶対知っておきたい10のこと!
お盆と言えば、いつもお仕事で忙しいパパもママもお休み!
さて、どこに遊びに行こうかな?
しかし、そこで忘れてはいけないのがご先祖さまをお迎えするお盆の行事!
キュウリのお馬さんとナスの牛さん☆
なんとなくは知っているけど、本来の意味までは考えたことなかった・・・なんて方も多いのでは?
パパなら!ママなら!いいえ。大人なら、絶対に知っていて損はありません!
Contents
お盆とはどんな行事?
お盆とは、生前過ごした家に帰ってくるとされるご先祖さまの霊や亡き近親者の霊を迎えて、供養する行事のことです。
お盆の期間はいつからいつまで?
8月13日~8月16日
ご先祖さまは「あの世」で修業を積んでいて、1年に1度の8月13日~16日とされるお盆の期間、子孫の家で過ごすことが許されます。
8月1日に下界に帰るための「あの世」の門が開き、13日にお墓に到着して、子孫の迎えを待っているそうです。
14日~15日の間、子孫の家でゆっくりと過ごし、16日に「あの世」へ帰るとされています。
13日 迎え盆
14日
15日 盆中日
16日 送り盆
迎え盆のお墓参りのタイミングは?
夕方がベストなタイミング!
ご先祖さまは、13日にお墓に到着すると、月が出る夜まで待機しているそうです。
そのため、お墓参りをしてご先祖さまに声をかけるのは、夜になる直前「夕方」がオススメです☆
盆棚の準備は13日の夜までに

出典元:盆棚
仏壇の前に盆棚を作ります。
お盆はご先祖さまにゆっくりと休んでもらうとともに、久しぶりの家での生活を楽しんでもらうという理由も合わせています。
そのため、お供え物も華やかに、明るい印象を与えるような色味を選ぶこともオススメです☆
線香・ろうそく・花・水の用意もお忘れなく。
キュウリとナスの意味を知ってる?
お盆のお供え物として代表的なのが、馬と牛に見立てたキュウリとナス。
これらは精霊馬と呼ばれ、13日から飾ります。
キュウリは、ご先祖さまがあの世から少しでも早く帰ってこられるようにと、馬に見立てた乗り物として☆
ナスは、あの世から帰ってくるときには荷物を、あの世に戻るときにはお土産を乗せ、帰り道はゆっくりと帰ってもらいたいということで、牛に見立てた乗り物として☆
そして、供え方にも意味があり、13日の盆初日には頭(ヘタ)を盆棚の中に向けて供え、16日の帰りには頭を外に向けて供えることがよいとされているそうです。
ほおずきを飾って目印に!
久しぶりに帰ってくるご先祖さまのために、ほおずきを玄関や庭先、盆棚に供えます。
これは、ほおずきの形がちょうちんに似ていることから、ちょうちんに見立てて目印とするようになったそうです。
いつ何をお供えするの?
さて、続いてご先祖さまが帰ってきている間は、何をお供えすればいいの?
ということで、「13日・15日・16日」に「あん団子→そうめん→白団子」をお供えするそうです。
13日 あん団子
長旅から戻ってきて疲れているご先祖さまに、あまいあん団子で疲れを取ってもらうという目的で。
15日 そうめん(または精進料理)
この期間はもてなすことがメインとなるため、古くから災いをはらうとされ、細く長く幸せが続きますように☆という願いを込めてそうめんをお供えします。
その際、ご先祖さまにも私たちと同じものを食べてもらうという意味から、そうめんは茹でて、箸とつゆも添えるべし!
おまけに薬味や、お酒が好きならおつまみ、甘いものが好きならお菓子なども添えてもらえたら、ご先祖さまも大喜びでは☆
もちろん、お菓子も封は開けて、食べやすい形で供えるようにしましょう。
しかし、果物の場合は、盛り物や彩を添えるという意味もあるため、切らずにそのままの形で飾るのが一般的です。
16日 白団子
手土産にどうぞ!の意味で白団子をお供えします。
送り火を自宅でするには?

出典元:送り火
お盆のフィナーレといえば「送り火」!
京都の「五山送り火(大文字焼き)」が有名ですよね。
先祖の霊が迷わずにあの世へ帰れるよう、見送るために行われる行事で、私たちがしっかりと見送っていますよ!という証になります。
しかし、なかなか自宅で同じことを行うのは難しいものです。
そこで家で送り火をする場合には、どうしたらいいのでしょうか?
一般には、16日の夕方、家の門口や玄関で焙烙(ほうろく)という素焼きのお皿の上でオガラを炊き、煙に乗せて先祖を送り出します。
その際、玄関から外に向けて火をまたぐようにします。
オガラとは、麻の皮をはいだあとに残る芯の部分のことで、麻は古来より清浄な植物と考えられています。
焙烙は仏壇店で、オガラはスーパーや花屋さんで購入できるので、事前に準備しておきましょう。
また、使用した炭は和紙に包んで、タンスにしまっておくことで無病息災になり、服に困らないと言われているそうです☆
コレ、絶対やりたい!!
アパートやマンションなど、共同住宅の場合、玄関先やベランダで実際に火をたくことは難しいと思います。
その場合、盆ちょうちんが迎え火・送り火の役割となります。
お盆が終わった後のお供え物は?
昔は川からあの世に通じる海へ流すという意味から、川に流すのが一般的で、今は精霊流しや灯篭流しといわれ、一部の地域に残るかぎりです。
家庭で処分する場合には、和紙に包んで、塩を少しかけて清めて処分する方法が望ましいそうです。
おまけ
国学院大学・新谷尚紀教授のお話!
貧しい農民だった河村瑞賢が、川に流されたキュウリやナスを拾って漬物にし、それが江戸で大ヒット!
神が福をもたらしたので「福神漬け」と名付けたとのこと。
けどそれがなぜカレーに?笑
まとめ
今回は、先日フジテレビ『ノンストップ』で和文化研究家・三浦康子先生のお話をもとにご紹介させていただいたものです。
昔からの慣わしには、いろいろな言い伝えや迷信があり、これも諸説あるうちの1つに過ぎませんが、知っているのと知らないのとでは大違い!
お盆を迎える姿勢や、ご先祖様に対する気持ちも全く違ったものになりますよね。
子どもと一緒にお供え物の準備をしたり、お墓参りに行ったり、ご先祖さまの話をしてみるなど、お盆ならではの行事を子どもにも一緒に体験させてあげることも、大切な経験のひとつになるのでは?
お盆は楽しく明るくにぎやかに★
帰省先でも素敵なお盆を過ごしてください♡