夏に多い子供の肌トラブル!症状別に見る、自宅でのケアまとめ!
子どもがかかりやすい病気や肌トラブルには、季節ごとに傾向があります。
今回は「夏に多い子どもの肌トラブル」について!
皮膚は身体の外からの雑菌や有害な物質から子どもを守ってくれる大切なバリア。
しかし、夏は他の季節以上に注意が必要となる季節。
日焼けや虫刺されをはじめ、汗や細菌などトラブルの原因がいっぱい・・・
そんな大切な子どもの肌を守るため、元気な肌を取り戻すためには「症状の把握」と「早めのケア」が何より大切です!
Contents
あせも
サイン
・汗をかいたあと、かゆそうにしている
・生えぎわやくびれに赤いプツプツが出ている
症状
汗や皮脂が汗腺につまって皮膚の内側で起きる炎症
同じ大きさの赤い湿疹がバラバラと並ぶのが特徴で、かゆくなります。
首・手足のくびれた部分・わきの下・背中・おしりなど、汗をかきやすい場所にできます。
ケア
何より、早めのケアが大切です。
汗はひんぱんにふいて、皮膚を清潔に保つことで予防できます。
室温は、汗をかき過ぎない程度に保ちましょう。
範囲が広い範囲であったり、なかなか改善されない場合には小児科・皮膚科へ!
Point
衣類の工夫で改善できるかも!
吸湿・通気性の良い衣類を選んだり、こまめに着替えをすることもおすすめです☆
おむつかぶれ
サイン
・お尻を拭くとイヤがる(痛がる)
・おしりがうっすら赤くなっている
・お知りに赤い小さなプツプツがある
症状
おむつの蒸れと、おしっこの刺激でおしりが赤くなる皮膚の炎症
おむつが当たる部分や、肛門の周囲が赤くはれて、プツプツした赤い湿疹が出ます。
悪化すると、範囲が広がったり、皮がむけてしまうほどになる場合もあります。
ケア
濡れたおむつはすぐに取り替えることが何より大切!
おむつの中は常に清潔で、乾燥した状態を保つようにします。
おしっこやうんちが残らないよう、シャワーでお尻を洗い、しっかりと乾燥させてから新しいおむつを☆
ケアした後には、油分の多いワセリンなどの保湿剤でお尻の保護をしましょう。
Point
カンジダ性皮膚炎(カンジダ皮膚炎)かも・・・
おむつかぶれと症状が似ていますが、真っ赤なジクジクが酷くなる時は「カンジダ性皮膚炎」や「溶連菌性皮膚炎」のことも。
菌(カビ)が原因なのでおむつかぶれと違って、おむつが触れている部分以外のくびれにも炎症が出ます。
おむつかぶれやあせもに比べて、プツプツとしたものが素人が見てもはっきりとわかります。
薬やケアが全く異なるので、「もしかしておむつかぶれじゃないかも」と感じたら、すぐに小児科・皮膚科の受診をおすすめします。
菌(カビ)用の塗り薬も一度処方してもらうと、通年役に立つので、ちょっと不安になったら早めの受診を!
とびひ(伝染性膿痂疹)
サイン
・小さな水ぶくれが突然できる
・水ぶくれの数がどんどん増える
症状
つぶれた水泡から症状が広がるので、水泡には触れない!つぶさない!
正式名称は「伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)」とい、主に夏に流行します。
化膿菌によるもので、強いかゆみのある水泡ができ、すぐにつぶれてジグジグします。
つぶれた個所から出てきた汁に強い感染力があるため、他の皮膚につくと「飛び火」のように感染するのが特徴です。
また、他の人にもうつります。
ケア
水泡を見つけたら、ガーゼなどでおおってすぐに病院へ!
病院ではとびひと診断されると、一般的に抗菌薬入りの軟膏(塗り薬)が処方されます。
通常は1週間ほどでよくなりますが、医師の指示通りに薬を使って完全に治さないと再発することがありるので注意が必要です。
Point
かさぶたが落ちるまで、プールや浴槽につかること、タオルの共用も控えましょう。
接触で他の人にもうつりやすいものなので、注意をしましょう。
治るまではシャワーで皮膚を清潔に保つようにします。
かきこわしを避けるためにも、つめは短くきりましょう。
水いぼ
サイン
・皮膚と同じ色のいぼができる
・いぼの表面につやがある
・いぼの中央がちょっと凹んだようにみえる
・いぼの数が増えていく
症状
つぶすとウイルスが出て、新たないぼができます!
ウイルスの感染が原因でできるいぼです。
通常のいぼと違い、表面に光沢があり、膿のあるやわらかいいぼの中にウイルスがつまって固い部分があり、中央がやや凹んでいます。
首・わきの下・ひじ・膝の裏などにできやすく、痛みやかゆみはありません。
放置していても半年~1年ほどで免疫ができて治りますが、いぼの中にウイルスがあるため、つぶすと他に移り数が増えます。
ケア
数が少ないうちに小児科・皮膚科で取ってもらうのが早い治療法です。
特殊なピンセットでつまんで取りますが、麻酔シートを使ったり、あまり痛まずに取れる処置を取りますが、子どもにとっては負担になるため、数が少ないうちに処置をしましょう。
また、漢方などを内服する方法もあります。
Point
アトピー性皮膚炎がある場合、かいてしまうと水いぼが広がりやすいため注意が必要です。
また、ステロイド薬は長期使用せず、使用する場合は1週間以内にします!
長期使用すると、逆に水いぼの増加の原因に繋がります。
日焼け(やけど)
サイン
・強い日差しや熱いものに触れて、皮膚が赤くなったり、水ぶくれができる
・日光に当たった部分が赤くはれる
・ヒリヒリする痛みがある
症状
急に大量の紫外線を浴びることで、皮膚がやけどと同じようなダメージを受けます!
軽い日焼けの場合、およそ1日たつと落ち着きますが、ひどくなると水ぶくれができます。
さらに深刻になると、白あるいは黒く変色し、痛みも感じないほどの状態に・・・
水ぶくれやひどく痛がる場合には、小児科・皮膚科の受信をおすすめします。
ケア
赤くなりヒリヒリしているときには、水で濡らしたおしぼりなどでほてりを冷やして、保湿剤を塗るなどの保湿ケアを心がけます。
水ぶくれになってしまったり、皮膚がはがれるほどになってしまった場合には、病院で処方されたステロイド軟膏で炎症治療をしましょう。
Point
初夏からUV対策を怠らない!
子どもの皮膚は大人よりずっと薄くて、敏感です。
子ども用の日焼け止めクリーム・帽子・長袖・長ズボンなど、予防が大切です。
虫さされ
サイン
・手足を中心に、突然強いかゆみが起こる
・はれて赤くなることが多い
・毛虫の場合、1点ではなく赤い小さなプツプツが広がる
症状・ケア
虫に刺される、あるいは触れたとき、皮膚に症状が現れます!
〇蚊やダニなど血を吸う虫
小さな子どもは、まだ蚊などの成分に免疫がないため、大人なら赤くかゆくなる程度の虫でも、赤くはれたり水ぶくれができたりと、反応が強く出ます。
かきむしってとびひなどにならないよう、冷やすなどのかゆみを抑える対策をしましょう。
〇ハチなど、刺す・かみつく虫
ハチやムカデの場合はれや痛みが強く出るので、患部を冷やしながら病院へ!
強い毒をもつハチではショック症状を起こすこともあります。
その時は迷わず救急車を呼びましょう!
〇毛虫など触れるとかぶれる虫
春から夏にかけてよく見かける毛虫。
毒のある毛に触れると、お腹・腕・足など、触れた部分一面に赤い発疹が出て強いかゆみがあります。
洋服を全て脱ぎ、ついた毛は絶対にこすらず、シャワーなどで洗い流してください。
Point
虫よけ薬はしっかりと洗い流しましょう!
皮膚に塗る虫よけ薬は塗ったままにせず、外出から戻ったら、こまめに洗い流しましょう。
また、ベビーカーなどにつりさげて使うタイプの虫よけ薬は、子どもに触らせないようにします。
まとめ
汗をかきやすい夏の季節は、通年の中でも肌のトラブルに悩まされる季節。
特に皮脂分泌が盛んな赤ちゃんの肌は、常に清潔・快適にすることで皮膚トラブルを予防できます!
赤ちゃんの肌はとっても薄くてデリケートです。
ちょっとした刺激でも傷ついてしまいますし、細菌やウイルスにも感染しやすいため、「早めの発見!治療!ケア!」を心がけましょう。
また、塗り薬を使う際のコツとして☆
患部に直接つけず、いったんきれいに洗ったパパとママの手の甲にのせてから子どもの皮膚へ。
患部に触れた手で容器に再度触れたり、余った薬を容器に戻すことは、細菌やウイルスも一緒に容器へ運んでしまうため禁物です!!!
子どもの肌は、パパとママの努力で守れる部分がたくさんあります。
日ごろから小さなケアの積み重ねがとっても大切なんですね☆