自然派子育てに憧れるあなたへ!経験ママの「それって本当に自然?」
妊娠を機に、子育ての情報に初めてふれる方も多いことでしょう。
私もその一人で、初めての妊娠を機にたくさんの情報にふれました。
そこで私が真っ先に魅力を感じたのが『自然派子育て』でした。
この世の中の空気に触れたばかりの、触ったらすぐにでも壊れてしまいそうな赤ちゃん。
ナチュラルな素材のものを食べて、ナチュラルな素材でできた服を着て、
緑の木々の背景の中で笑う素敵な親子の写真にすっかりとりこになりました。
そして私は迷うことなくその自然派子育てを育児の中にできる限り取り入れてみました。
そこで見えてきた自然派子育てについて、私が感じたものをそのままご紹介します。
自然派子育てとは
子どもにより良い環境をと願って「自然」な環境を提供しようという子育ての方法を
『自然派子育て』と呼びます。
例えば、
・無添加無農薬のオーガニック食品しか子どもには食べさせないこと
・紙おむつを使わずに布おむつのみを使うこと
・子どもの湿疹などには医療の薬を使わずに自宅でケアすること
・自然由来のおもちゃしか使わないこと
・テレビやスマホは見せない など
やり方や、取り入れる項目は様々です。
一部を取り入れる人もいれば、すべてをやりぬく人もいるでしょう。
「テレビなどを極力見せたくない」という意見には同意の声が多いような気がします。
私の自然派子育て失敗談
自然派にこだわってチャレンジしたものの、失敗!となった代表的なものをいくつかご紹介します。
布おむつ
私はまず、布おむつにチャレンジしました。
とにかく手間がかかります。
子どものためには紙おむつではなく布おむつが良いと思っていましたが、結局挫折。
だって、子供のためを思って取り入れているはずなのに、
布おむつだろうと子供のお尻にはおむつかぶれがたくさんできるんだもん!
おしっこ・うんちの度に水で流して清潔にすることを繰り返しましたがやっぱりダメ!
むしろ、紙おむつの方がずっと清潔だし赤ちゃんに優しいかなーと感じました。
湿疹の処置
子供の顔に乳児湿疹がたくさん出たときは自宅でのケアに努めました。
オイルで保湿して、濡れたガーゼで清潔を保ちます。
ですが、一向に改善されません。
顔をかきむしって泣くので、仕方なく病院へ。
病院でもらった薬のおかげですぐに症状は改善し、かきむしって流血することもあっという間になくなりました。
テレビ・スマートフォン・タブレットなど
子供が遊んでいるときには、テレビなどを極力つけません。
子供としっかりと向き合い、おもちゃだけで遊ぶようにしていました。
しかし、私が疲れてしまっていたときに仕方なく一緒にテレビで子供向けの情報番組を見ました。
子供は大興奮で、その番組が大好きになりました。
その番組の話を私に何度もしてくれて、それがいかに楽しくて大好きかを、
キラキラとした目で語ってくれます。
私は子供から何かを大好きになる可能性、興味を持つことの大切さを、
一つひとつ奪っていたことに気が付きました。
それからは一緒にいろいろな番組を楽しんでいます。
4歳になる今、案の定YouTubeだって大好きです。
もちろん、無制限とはいきませんし、怒られて反省を兼ねて「しばらくメディア断ち!」なんてこともしばしば。
自然派子育ては、本当に自然?
これらの失敗から私が学んだこと。
考えたこと。
紙おむつ・薬・テレビなど、
どれをとっても、今の世の中どこにいっても生活の中に自然にあるものばかりです。
それらを「あえて」生活から排除することって、本当に「自然」なことでしょうか?
テレビやスマートフォンが当然のように手元にある時代に、
それをあえて遠ざけることは本当は「自然」とは言わないんじゃない?
だって、今の時代、小学生でプログラミングの授業があるんですよ?
なにかを意図的に排除する生活には制限が生まれてしまいます。
だからといって、もちろん「なんでも無制限にいいよ!」という訳ではありません。
ですが、パパやママにとっても、もちろんそれは子供にとっても、
制限を設けることはお互いに大変なストレスになります。
子供を授かったことで、急に自分より大切なものが生まれます。
そして、子供を育てること、毎日を当たり前のように過ごすだけだってとても大変なことです。
なのに、たくさんの制限を作って、わざわざ自らにそんな課題を背負う必要って。
本当に必要あるの?
というのが、私が経験したことから正直に感じてしまった疑問です。
まとめ
自然派子育てって素敵!
という情報が世の中にあふれています。
もちろん、私がその魅力に惹かれたのも紛れのない事実。
雑誌や書籍、ネットに載っている情報はとっても魅力的で、
自分の子供にもこんな素晴らしい環境を与えたい!と、親ならば誰しも望むことですよね。
口にするものなんて特に。
今ももちろん、食パンひとつ買うにも、「乳化剤・イーストフード不使用」とか、いつの間にか必ずチェックしてしまいます。
しかし、残念ながら当然にあるものを当然に使う生活が「自然」です。
次女には迷わず紙おむつを使いました。
風邪をひいたら病院に行きます。
お腹が空けばおやつにお菓子を食べます。
子供と一緒になってテレビを見て笑いますし、YouTubeだって見せちゃいます。
もちろん、メディアとの正しい付き合い方もしっかり教えます!
むしろそれこそが、現代における自然な子育ての姿かな?と思う私。
目の前にある子供の笑顔をみてください。
無理な制限をされず、育っていくその姿、それこそが子供の「自然な」姿です。
魅力的な情報があふれる世の中で、自然派子育ての言葉だけにとらわれず、
自分なりの「自然な」子育てについて考えてみてはいかがですか?
もちろん、自分のライフスタイルに合った取り入れ方、項目を選んで無理のない取り入れ方をするのは大賛成♡
ママもパパも、もう少し肩の力を抜いてもいいかな?と思う今日この頃です。