夏の思い込みに要注意!本当に正しい子どもの健康常識を再チェック!
子どもの病気やトラブルは、季節によって傾向や流行が変わります。
夏ならではの健康常識Q&A!
子どものためにと思ってしていることが、実は全く意味がなかったり、もしかしたら逆効果・・・
なんてことも。
日常生活のなかで、こんな思い込みはありませんか?
夏ならではの生活習慣や、子どものことを考えてのパパママの夏対策。
どうしていけないの?では、どうしたらいいの?
まだまだ続く暑さに備えて、夏の健康常識のNGについて、正しい答えを再チェックしておきましょう☆
Contents
NO!エアコンをかけて寝ると風邪をひく?
風邪とは、身体の外から入ってきたウィルスによって起きる病気を言います。
エアコンが直接の原因ではありません!
もちろん、エアコンによって部屋が寒くなり過ぎたり、外気との温度差には限度があります。
寝返りをたくさんする子どもにとって、朝までしっかりと布団をかけて眠るというのは奇跡的!
外気との温度差はマイナス5℃以内を心がけ、温度設定するなどの配慮をしましょう。
朝方は気温も下がってくるため、タイマーなどを利用するなど、冷え過ぎには要注意です。
また、子どもの身体が冷風を直接受けないよう配慮することも忘れずに。
フィルターも定期的にチェックして、空気を清潔に保つ工夫をしましょう。
寝相によってお腹が出てしまったり、布団をかけてくれない子どものために、スリーパーなどもありますが、なかなかおとなしく着てくれるイイ子ちゃんばかりではありません。
そんな時、我が家で大活躍するのは・・・?
パパとママの「大人用のTシャツ」☆
いつもと違った気分になるのか、これはとっても効果的です!
毎日選ばせてあげると、寝る前の楽しみがひとつ増えたようです☆
|
NO!暑い日にはタンクトップや裸など、袖のないものが涼しくてよい!
風が当たって涼しいように感じる素肌がたくさん出るような服装。
実は、子どものことを考えたら、袖や襟のある服装のほうが健康的だったりするんです!
肌が出た状態では、肌が直接日差しを受けることと、かいた汗が肌に残る時間が長くなってしまいます。
そのため、あせもや肌トラブルの原因を増やしやすくしてしまうんです。
理想は、吸水性のよい木綿などの襟や袖のある服で汗を吸収したほうが、子ども自身が感じる体感温度は低くなり、涼しく感じます。
あせっかきの新生児は特に、自分で温度調整・水分補給・脱ぎ着ができない場合は、袖のある物を選んでしっかりと汗を吸収させ、こまめに着替えさせてあげるようにしましょう。
NO!日差しが強くなる7月頃から、日焼けや熱中症には注意しましょう!
日焼けは夏!暑い季節!というイメージが大きいと思います。
しかし、紫外線量は5~9月という長い期間でピークを迎えます。
特に熱中症は、真夏より体が暑さに慣れていない初夏・湿気の多い梅雨どき・直射日光を浴びていない室内で、おこりやすいと言われています。
真夏と言われる7月を待たずに、早いうちから日焼け・熱中症対策を!
NO!室内や日陰に居れば、熱中症の心配はいらない!
どんな場所や環境であっても、高温や多湿になる環境であれば、熱中症になる可能性は十分にあります!
蒸し暑いと感じる場所は、室内や日陰であっても注意が必要です。
室内にいても、エアコンに抵抗があるなら[除湿]の機能を。
どうしても炎天下に出る場合にな、水分補給用の飲み物、帽子や日傘の用意をお忘れなく!
また、公園などに行く場合には、身体を冷やす保冷材などもあるといいですね。
タオルを水で濡らしただけのおしぼりも大活躍します!
どこでもすぐに使えるので、タオルも多めに持って出かけましょう。
NO!ベビーカーは日よけがあるから暑くならない?
最近はニュースなどでよく取り上げられていますね。
そうです!
ベビーカーの中は、私たち大人が感じている体感温度よりずっと高い温度になります。
例えば、気温が30度のとき、路面温度は日陰で40度・ひなたで50度以上と言われています。
そのため、路面に近いベビーかの中は、日よけがあったとしても、私たちよりずっと熱くなっていることを常に意識するようにしましょう。
背中の下には、吸収性のいいタオルを敷いたり、今はベビーカー用の保冷材や扇風機などもショップでよく見かけるようになりました。
ベビーカーを利用する子どもが一緒の時には、いつも以上の注意をしましょう。
NO!水分補給は水やお茶より、イオン飲料がよい!
夏は冬場に比べて汗もかきやすいし、何の栄養もない水より、イオン飲料で身体に必要な成分を補うほうがよい!と考えがちですが・・・
イオン飲料(スポーツドリンク)は、極端に汗をかいたときや病気などで他から栄養補給ができない場合のための水分補給用です。
大人に比べて子どもの身体はひんぱんに水分補給が必要になります。
その水分を補給する水代わりにイオン飲料を飲んでいると、糖分や塩分を極端に多く摂取してしまうことになってしまいます。
ジュース類も同じ・・・
子どもには外出時だけでなく、家の中にいるときにも、水かお茶を常備しておきましょう。
また、市販の大人用のイオン飲料は、大人の身体の成分を基準につくられています。
子どもに飲ませる場合には、倍以上の水で薄めて飲ませてあげるようにしましょう。
NO!暑さのせい?食事量は少ないけど、牛乳をたくさん飲むから大丈夫!
牛乳には子どもの成長に欠かせないカルシウムとタンパク質が豊富に含まれています。
しかし、成長期の子どもに欠かせない鉄分は、牛乳に限らず食事以外からは摂取することができません。
そのため、離乳食後期から1歳過ぎの子どもによく見られる「鉄欠乏性貧血」になってしまう心配が出てきます。
急激な成長に、血液や筋肉がいちじるしく量が増えるため、鉄分が足りなくなってしまうんです。
また、カルシウムの摂り過ぎはまだ未熟な腎臓に負担がかかってしまいます。
牛乳は、1日コップ2杯くらいがおすすめです☆
我が家では、ジュース類をあまり与えてこなかったせいか、全くと言っていいほどジュースを口にしません。
その分牛乳大好き!なので、牛乳をあげるときには、倍の量の水で薄めてあげるようにしています。
NO!食欲がないので、おやつで栄養補給もあり?
「幼児までは3度の食事以外におやつでも栄養補給が必要です。」と、耳にしたことがある方も多いのでは?
確かに、3度の食事の中で補いきれなかった分を、おやつの時間に補うというのはとてもよいことだと思います。
ですが、暑いからと言って、アイスクリームやジュースなどの高カロリーなものばかりで空腹を満たすことだけは避けたいところ。
次の食事のときに、お腹が空かない・・・という悪循環になってしまいます。
「アイス食べたら、ごはんもちゃんと食べようね!」「はーい!」なんて、返事やコミュニケーションがとれていても、実際にはまだ子どもにはしっかりと意味は理解されていません。
よーく遊んで、食事の時間にお腹が空くように調節したり、部屋を涼しくして楽しい食卓をつくるなどの工夫をして、暑い夏場でもしっかりと食事ができる環境を整えましょう!
また、子どもが食べやすいフルーツには糖分がとっても多いので、過剰摂取には気を付けてくださいね。
まとめ
子どものためにと思った健康常識が、実は間違えていたりマイナス効果だったり、わかったつもりになっていても、実はちゃんと理解できていないことってありますよね。
そんな当たり前だと思っていたことも、改めて振り返ってみると考えさせられることも多くあるものです。
これからまだまだ続く暑い夏を上手に乗り切るために、正しい暑さ対策を心がけましょう☆