これって普通の蒙古斑じゃないの?その「あざ」本当に消える?
これって普通の蒙古斑じゃないの?その「あざ」本当に消える?
赤ちゃんのおしりにある青いあざ、そのあざは本当に自然に消えるものですか?
蒙古斑には様々な種類があり、子どもの成長と共に自然に消えず、大人になっても大きく残るものもあります。
娘にも大きなあざがあり、レーザー治療を受けてきました。
妊娠中の生活がよくなかったのかな?本人が大きくなった時どう思うかな?あざを見るたびに、今までの生活を悔やむ日々でした。
治療を受けるまでは!
Contents
蒙古斑(もうこはん)とは?
赤ちゃんの「おしり」を中心に見られる「青いあざ」のことですね。
通常、3歳~5歳くらいで、自然と消えていくものです。
この「蒙古斑」と呼ばれる先天性のあざは、日本人やモンゴル人などのアジア系の人種によく見られ、日本人では99.5%の赤ちゃんに見られるもので、珍しいものではありません。
白人や黒人の赤ちゃんにも見られることがありますが、発生率は極めて低く認知度も低いため、虐待のあざと間違われて診断されることも多いようです。
蒙古斑の症状
生まれたばかりの赤ちゃんのおしり・腰・背中あたりに「青みを帯びた黒色」で現れ、濃淡には個人差があります。
多くは中心が濃く外側に行くにつれ薄くなり、境界線ははっきりとしていません。
濃色型蒙古斑
中には、大きなほくろのように色の濃い蒙古斑もあり、「濃色型」と呼びます。
ほくろのような凹凸がないのが特徴です。
異所性蒙古斑
足・上半身など、一般的に見られるおしり・腰・背中以外の部位に現れる蒙古斑を「異所性蒙古斑(いしょせいもうこはん)」と呼びます。
通常の蒙古斑より消えにくく、大人になっても残るものもあるため、洋服で隠れない場所だと、子ども自身も気になってしまい、外見的なコンプレックスにつながってしまうこともあります。
蒙古斑の原因
これは、遺伝でも、妊娠中のママの過ごし方の問題でもありません。
メラニンを生成するメラニサイト(蒙古斑細胞)が原因と考えられています。
メラニサイトは胎内で赤ちゃんの神経細胞を作る働きがあり、腰部分で活発に働いているため、蒙古斑も腰周辺に現れることが多いと考えられています。
色素生成するうえで表皮に向かう途中、手前の真皮に留まってしまうことによって現れ、深い位置にあるものは青く、浅い位置にあるものは黒く、中間は茶色く見えます。
あざの治療方法
あざの種類・面積・場所によって、成長過程で自然に消えるものと消えないものがあります。
しかし、その判断は小児科などでは難しく、専門医への受診が必要になります。
以前は自然に消えないあざの治療はほとんどありませんでしたが、現在ではレーザー治療で薄くしたり、ほぼ消せるものもあります。
症状によっては、手術を必要とする場合もありますが、レーザー治療が第一の選択肢となっています。
美容目的ではなく「異所性蒙古斑」などのように病名が確立されている場合、保険が適用されることが多いようです。
実際に、娘のレーザー治療も、保険が適用されました。
また、あざの種類によって、大きな病気がかくれている可能性もあるため、どんなあざであっても、一度専門の皮膚科を受診しておくと安心ですね。
レーザー治療とは
患部にレーザー光線を当て、あざの原因となっている異常な色素細胞・血管を破壊することで、あざを消したり薄くしたりします。
子どもの月齢や範囲によっては、全身麻酔が必要となり入院治療となる場合もありますが、入院の必要はなく、局部麻酔のみで治療ができるのが一般的です。
回数は1回で終わることもありますし、3ヶ月~6ヶ月程度の期間を開けて、数回の治療が必要となることもあります。
また、あざの種類によって使うレーザーの波長が異なるため、使用する機器も異なります。
そのためには、正確な診断が必要になるので、専門の皮膚科を受診するのが望ましいでしょう。
赤ちゃんのレーザー治療のメリット
赤ちゃんの皮膚はとっても薄く、皮膚の下にある色素細胞にレーザーの影響が届きやすいのです。
そのため、早くから治療をスタートすることで、効果が高まると考えられます。
また、身体の成長に比例してあざの皮膚面積は大きくなってしまうため、小さいうちに処置を受けることでレーザーの照射範囲も少なくてすみます。
娘にも、生まれた時からおしり以外、背中から脇の下を通って胸の辺りまで、青いあざがありました。
生まれた時から気になっていたので、小児科を決めた時にすぐ先生に相談し、専門の病院を紹介していただき、レーザー治療が受けられるようになる3ヶ月から治療をスタートしました。
本人への負担が少ないこと。
処置後、日光を避けるために特殊のテープを貼って生活したり、治療を受けることに子ども自身が抵抗がない・・・というより、子ども自身があまりよくわからないうちに治療を進めたいという考えから、我が家では早めに治療を受ける選択をしました。
2回のレーザー治療を受け、今では言われなければわからない程度まで薄くなりました。
まとめ
蒙古斑と聞いても、日本で子育てをしていると、さほど気にすることなく過ごしている方も多いのでは?
成長と共にだんだんと薄くなり、いつの間にか消えているというが自然なのかもしれません。
ですが、その当たり前だと思っているそのあざは、本当に成長過程で自然と消えてくれるものでしょうか?
もちろん、あざの種類・範囲・症状によって、治療を受けたことで必ずしもキレイサッパリ消えるという保証はありませんが、薄くなったり、今後の対処法が見つかるかもしれません。
判断基準の一つにすぎませんが、子どもの正面に立ってそこから見えるあざ、身体の表側にあるあざは、「異所性蒙古斑」などのように、一般的な蒙古斑とは異なると考えられることが多いと聞きました。
手術・処置・治療と聞くと、抵抗のあるママやパパも多いことでしょう。
ですが、その一つの行動で、子どもの未来が変わることもあるかもしれません。
「蒙古斑は神様からの贈り物」という説もあるように、あまり神経質にならず、現状を見守るほうがいいという考え方もあるでしょう。
子どもが成長する上で、学校など集団生活を送るにあたって、目立ってしまわないか?あざをコンプレックスにしないか?など、いくつかの側面から今後の方針を考えてみてはいかがでしょうか?