ボール遊び・平均台遊びが入園試験科目に選ばれる驚くべき理由とは?
運動や身体を使って遊ぶことが、子どもの成長にはとても大切!
というのは、なんとなくパパもママも感じていますよね。
だけど、その理由って考えたことありますか?
体力がつくから・運動神経がよくなるから・健康的だから・風邪をひきにくくなりそうだから?
はい!どれも正解です。
ですが、子どもの運動による成長へのメリットは、それだけじゃないんです!
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最近の幼稚園の入園試験科目は?
幼稚園の入園試験には様々な方法があります。
・面接
・遊びの行動観察
・絵画(クレパスにて自由に絵をかく)
・知能(色や物の大きさや数)
・音楽(リズム遊び) など
そこに、最近「名門幼稚園」と呼ばれる幼稚園では、『体操』の科目が多く採用されているといいます。
平均台・ボール遊び・鉄棒ぶら下がり・フープ・ジャンプ・グーパー飛び・片足ケンケンなど・・・
特別むずかしい練習を必要とするものではなく、日常生活の中で自然と身に付く、一般的な運動が試験科目に選ばれるそうです。
そして、中でも多く採用されているのが「ボール遊び」と「平均台」!
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『体操』科目で心の発達がわかる?
入園試験があるということは、頭がよく将来的に伸びしろのある子を選ぶことを目的としているはず!
その中に、体操選手を育てるわけでもないのに、なぜ『体操』の科目が必要なの?
そこから見えるのは「心の発達」!
簡単な動きを採用することで、運動技術だけでなく、問題の指示をちゃんと理解して、それを守って最後までやり遂げることができるか?その一連の流れから様々な能力がわかるそうです。
そうなんです!
運動からは、体力や運動神経を良くするためだけでなく、集中力・決断力・コミュニケーション力・自信・達成感など、全身を使ってとても多くの力を伸ばすことができるのです!
「ボール遊び」と「平均台」から何を学ぶ?
中でも多く採用されると言われている、「ボール遊び」と「平均台」を例に考えてみます。
ボール遊び
丸いボールがどこへ転がるかを考える洞察力や想像力。
上手に投げたりキャッチするために必要とされる、集中力やタイミング。
ベストなタイミングで目や手足を動かすための思考力や決断力などが必要となります。
平均台
細い台の上を一直線に落ちずに歩くためには?
前に出した足を軸に一歩ずつ前に出すためには、交互に片足で立つことが必要なります。
片足で立つためには、足をはじめとする全身の筋力。
「落ちないように!」という集中力や落ちてしまったことによる挫折、それを克服する胆力などを養うことができます。
そして、どんな運動にも共通して言えることが、失敗を繰り返しても練習を重ねることでできることが増えていく「達成感」と「自信」!
そこには、「できたね」「すごいね」「やればできるね」など、周りからの声かけがとっても大きな力になると思います。
子どもって、自分で考えること・やり遂げること・ほめられること(認められる)が大好きだと思うんです。
それはきっと、大人になっても変わらない、人としての自然な欲求のスタートなんでしょうね☆
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どこでもできる「ボール遊び」と「平均台」
ボール遊びや平均台が心の発達にいい!と言っても、「さて、平均台をわたる練習をしましょう。キャッチボールをしましょう。」というわけではありません。
1歳や2歳の子供が、30㎝~の平均台を渡ったり、何メートルも離れてキャッチボールができるかと言ったら、むずかしいものです。
大切なのは、いろいろな動きを、何度も繰り返して行うこと。
それは、決まったシチュエーションではなく、シーンに合った遊び方を様々な方法で経験させてあげることだと思います。
ボール遊び
丸いものを触ったり転がすことからスタートして、かごに入れたり出したり、移したり、キャッチボールや少し離れた場所からの玉入れ、的当てなど。
手だけでなく、足を使ってドリブルやパスを出すことも取り入れたいですね。
また、小さなボールから大きなボールまで、遊び方は様々です。
平均台
高さは2~3㎝程度で十分ですし、実際に平均台を使わなくても、同じ効果が得られる遊び方もたくさんあります。
公園の縁石の上を歩いたり、石段を渡ったり、白線の上を真っ直ぐに歩いてみる。
家の中では、木目に沿って歩いたり、リボンを置いてその上を歩くことも、お家遊びのバリエーションが増えておすすめです。
まとめ
子どもの運動によって養われる力は、体力や運動神経の向上だけでなく、心の発達にも強く結びついているということ。
そして、その心の発達のためには、パパやママをはじめ周りからの声かけがとっても大きな力になります。
子どもって、マネっ子の天才だと思いませんか?。
パパやママそしてお友達のマネっ子、誰かがやっているのを見て、初めて興味を持ちます。
だからまず、パパやママが楽しそうに遊ぶ姿を、子どもに見せてあげてはいかがですか☆
最近は外遊びも減ってきたように感じますし、大きくなってもベビーカーに乗っている子をよく見かける気がします。
子どもは小さな頃から、たくさんの経験をすればするほど、どんどん成長すると思います。
幼稚園受験を考える家庭に限らず、運動は子どもの心と身体を育むとても大切な科目です。
動かない生活で子どもの心の発達の機会を失ってしまわないように、日常の中からたくさんの経験をつめるような環境を見つけてあげたいですね☆