赤ちゃんのケガ別に見る応急処置とおうちケア!こんな時どうする?
赤ちゃんの思いもよらない事故やケガ。
自分の症状を言葉では伝えることができず、ただ泣きじゃくる赤ちゃんを目の前に、はじめての事ばかりで慌ててしまうことも少なくないでしょう。
急な事故に慌てずに的確な対応ができるよう、ケガに合った応急処置の方法を確認しておきましょう。
いざという時、きっと我が子を守れるはずです!
すり傷・切り傷ができた

消毒液は使用しません!
以前は消毒液で傷口に入ったばい菌を殺す目的で使用されていましたが、今は消毒液によって健康な細胞まで傷つけてしまうと考えられるようになりました。
傷口を流水で洗い流し、汚れを落としましょう。
傷口に砂や泥が残っていると化膿して傷が悪化してしまいます。
浅い傷
ラップにワセリンを塗って傷口に当てる。
深い傷
傷が深く出血している場合は、清潔なタオルやガーゼで傷口を強く抑えて止血して、病院へ!
傷口を心臓より高くすることで、血が止まりやすくなります。
皮下出血・コブができた
打ち身などによってアザ(皮膚の下での出血)ができてしまった患部、また、ぷくっと膨らんだ患部(コブ)を、冷たいタオルや保冷剤で冷やします。
保冷材を使用する際には、凍傷などを避けるため、直接赤ちゃんの肌に触れることの無いようにしてください。
ぶつけた後に大きな声で泣き、その後の様子がいつもと変わらないようであれば問題ありません。
しかし、入浴によって血行が良くなることによる余計な出血を避けるため、当日の入浴は避けたほうが良いでしょう。
数日間は異変が出ないか、いつも以上に気にかけるようにしましょう。
その際、顔色が悪くなる・意識がなくなる・嘔吐・けいれんを起こすなどの症状が出た場合には、すぐに脳外科を受診するようにしましょう。
目・耳・鼻に異物が入った
目
無理にこすったりすると、角膜や粘膜を傷つけてしまいます。
目頭の下を押さえて涙、またはシャワーで流します。
耳
すぐ見えるところにある場合は、綿棒やピンセットを利用しましょう。
奥の深い部分まで入ってしまった場合は、鼓膜を傷つけてしまう恐れがあるため、耳鼻科を受診しましょう。
鼻
ティッシュの先を細長く丸めた先端で、鼻の中をちょっとくすぐってみましょう。
くしゃみをさせて異物を外に出すようにしましょう。
鼻血が出た
のどに血液が流れ込まないように、座って下を向かせて小鼻をつまみましょう。
乳幼児は鼻の粘膜が薄いため、ちょっとぶつけたりいじっただけで鼻血が出てしまいます。
15分ほど安静にして様子をみて、それでも出血が止まらない・出血量が増える・ドロっとした血の塊が出てくる・1日に何度も鼻血が出る・顔色が悪いなどの症状がある場合には、耳鼻科もしくは小児科を受診しましょう。
口の中が切れた

出血している患部にガーゼを当ててしっかりとかませます。
子供自身では難しい場合は、大人が指で強く圧迫して止血しましょう。
一般的には5分程度で出血が止まるようであれば心配いらないでしょう。
口の中に砂や泥が入っている場合には、ガーゼ等でしっかりとふき取り、細菌感染を防いでください。
なかなか出血が止まらない場合には、傷によって歯科・口腔内科・耳鼻科などの受診が必要になりますが、判断しかねる場合には小児科を受診し、必要に応じて紹介状を出していただくことをおすすめします。
歯が折れた
乾燥しないように濡れたガーゼやラップに包んで歯科を受診します。
可能であれば水に漬けて、根本から抜けた場合には牛乳に漬けて急いで歯科へ!
歯の根元にある「歯根膜」を生かしておくことで、もう一度くっつけることが可能になる場合があります。
指を挟んだ

挟んでしまった指を流水または保冷剤でよく冷やします。
患部が青黒く変色したり、腫れて動かない場合には、内出血や骨折の可能性があるため、受診が必要です。
明らかに骨折などの疑いがある場合は外科もしくは整形外科を、判断しかねる場合には小児科を受診しましょう。
骨折・脱臼の疑いがある
腕や手足に力が入らず激しく痛がって泣き、場合によっては患部が青く変色してきた場合、骨折や脱臼の可能性も出てきます。
子供が暴れて患部を動かさないように、患部に固いものを当てて、タオルなどで固定します。
応急処置後、すぐに外科もしくは整形外科を受診しましょう!
まとめ

事が過ぎてから「あのときこうしてあげてたら、こうしてあげればよかった。」と、後になって後悔するのでは手遅れです。
ですが、パパとママの応急処置しだいで、悪化を食い止めることはできるかもしれません。
日ごろから赤ちゃんの身体の様子をチェックする習慣付けがとっても大切です。
ケガがないことがベストではありますが、いざという時のために備えて症状や治療についての基本的な応急処置を知っておくことで、あわてずに適切な処置で赤ちゃんを守ってあげましょう☆