転倒・転落!0.5秒が命取り!月齢に応じて先回りした対策を!
赤ちゃんの身体は頭が重く、バランス感覚もまだ十分に発達していないため、とてもよく転びます。
「危ない!!!」と思ってから事故までの時間はわずか0.5秒と言われています。
危ないと思ってからでは、とても助けてあげることはできません。
また、小さな子供の転倒・転落によるケガ・事故は、発達段階に応じて状況がどんどん変わっていきます。
パパとママは、子供の成長を先回りした対策を心がけましょう。
転倒・転落の状況を先回りして対策を!

寝返りによる落下
低月齢で起きやすい代表的な事故のひとつ!
寝返りでベッドやソファーから転落する事故は、低月齢の赤ちゃんにだけ言えることではありません。
また、寝返りだけでなく足をパタパタと小さく動かしているうちに身体の位置が少しずつ動いてしまうことによる転落事故も少なくありません。
寝ている間(意識のない間)の事故は、月齢問わず多いものです。
想像してみてください・・・
自分が自分の身長よりもずっと高い場所から突然落下してしまった時のことを、しかも重たい頭から・・・
実は我が家でも心当たりが・・・チビちゃんごめんね!
少しだから大丈夫!そんな一瞬でも事故は起こります。
頑張って、やっとお座りができるようになってきた赤ちゃん。
お座りの練習中に転倒
あまりの可愛さに「写真!写真!」とカメラをかまえたその時!!!
グラグラ・・・コテっ・・・ゴン!
まだお座りが不安定な間は、前後左右に倒れて頭をぶつける事故が多く起こります。
練習をするときは、倒れてしまった場合も事前に考え、安全な場所で練習するようにしましょう。
ベビーシートからの転落
お座りが出来て、自分の力もついてきてバタバタと動く赤ちゃんは、ベビーカー・ベビーチェアなどの狭い場所から脱出しようと一所懸命動きます!
そして、高さのある場所からの転落。
自分の意志で乗り降りの出来る月齢になるまでは、自転車・チャイルドシート・ベビーカー・ベビーチェアなどはベルトのついたものを選び、ベルトは必ずしっかりと調節して座らせるようにしましょう。
ハイハイで転落
ハイハイができるようになると、つかまり立ちもあっという間。
赤ちゃんの行動範囲は、ベッドの上から一気に広がります。
部屋の中だけでなく、階段・玄関・ベランダなどの段差も含め、ハイハイを始めたばかりの赤ちゃんには、段差を回避する能力がまだ備わっていません。
赤ちゃんはハイハイから力を抜いき、急にうつぶせ寝になることもあります。
床にもあごに当たるような危険なものは置かないようにし、そしてなにより、移動できる部屋から抜け出さないような対策を心がけましょう!
家具の角にぶつける

つかまり立ちが始まり、伝い歩きをする頃になると、家具の角でケガをする事故が急増します!
何かにつかまろうとしてつかみ損ねて転倒したり、伝い歩きでテーブルの角にぶつかるなどの事故を防ぐため、家具の角にカバーを付けるなどの対策が必要になります。
また、扉や引き出しに手を挟んだりするケガにも注意したいですね。
ひとり歩きで転倒
あんよが始まると、興味を持つものも一気に増え、なんでも大人の真似をしながらついてまわります。
まだ足元のしっかりしない小さな子供は、スリッパやカーペットなどでもすぐにつまずきますし、紙やちょっとの水滴でも滑って転倒することがあります。
また、お箸・スプーン・歯ブラシなどの棒状の物を口に入れたまま歩き回ることもとても危険です!
あんよに慣れてくると勢いも出てくるため、一層注意が必要になります。
受診の目安
救急車で大至急病院へ!!!
ゆすったり、無理に動かしたりしないようにしましょう。
・意識がない
・意識がぼんやりしている
・顔色が悪く、ぐったりしている
・嘔吐を繰り返す
・けいれんを起こしている
・耳や鼻から出血したり液体が出ている
・呼吸がおかしい
・目の動きがおかしい
診療時間外でも受診!!
・腕・足などが、明らかに曲がっている
・腕・ひじ・指などが、だらんとして物を握りことが出来ない
診療時間内に受診!
・顔色が悪い
・機嫌が悪い
・動かすと痛がる
おうちケアでOK
・泣いた後にケロッとしている
・ケガの跡がなく、機嫌がいい
・コブや打ち身以外、いつもと変わった様子はない
予防のチェック項目

□ベビーベッドの柵は必ず上げる
□添い寝は赤ちゃんを壁側に寝かせる
□柵のないベッドの下や、落下の危険のある場所にはマットを敷く
□危険な場所には入れない工夫をする(柵をつける)
□家具の角にはカバーをつける
□靴下はすべりやすいため、室内では裸足でOK
□敷物には滑り止めをつける
□カーペットなどの敷物の段差に注意する
□床が濡れていると滑りやすいので注意する
□棒状の物を持って歩かせない
まとめ

小さな子供のケガや、ケガの状況は、発達段階によってさまざまで、それは月齢によってどんどん変わっていくものです。
日常生活の中で、大人が想像もしないような状況での事故がおこってしまうのが現実。
勢いがなくても、さほど高さが無かったとしても、打ちどころによっては大きなケガにつながってしまうケースもあります。
赤ちゃんは日常的に転ぶものと考え、危険な場所には入れないように柵をしたり、家具には事前にカバーを付けるなど、事前の準備が大切です。
もしも転倒したり落下による事故が起きてしまった場合には、まず傷の状況を確認したうえで、意識確認と全身の様子を確認し、適切な対処ができるようにしておきたいですね。
パパとママは、常に先回りした対策を心がけ、我が子の安全はパパとママの力で守ってあげましょう☆