離乳食スタート!その一口が赤ちゃんの身体をつくる。離乳食の進め方
赤ちゃんは離乳食を始めてから、1年という時間をかけて、だんだんとパパやママと同じ食事をとれるように、身体をゆっくりと整えていきます。
まだ母乳・育児用ミルクしか口にしたことのない赤ちゃんが初めて大人と同じ食材を口にするにあたって、注意したいことや食事のポイントなど、離乳を始める前に知っておきたいことがたくさんあります。
また、離乳を開始することで、母乳・育児用ミルクとのバランスどうしたらいいの?
新米ママなら必ず一度は悩むところですよね。
以前に離乳・離乳食の始め方についてご説明しましたが、今回は離乳・離乳食の進め方について考えてみましょう。
離乳食の回数と母乳・育児用ミルクについて(目安)
○5~6ヶ月(ゴックン期)
離乳食 :1日1回
母乳・ミルク:赤ちゃんが欲しがるだけ
○7~8ヶ月(モグモグ期)
離乳食 :1日2回
食後の母乳・ミルクは赤ちゃんが欲しがるだけ
母乳・ミルク:母乳は赤ちゃんが欲しがるだけ ミルクは1日3回程度
○9~11ヶ月(カミカミ期)
離乳食 :1日3回
食後の母乳・ミルクは赤ちゃんが欲しがるだけ
母乳・ミルク:母乳は赤ちゃんが欲しがるだけ ミルクは1日2回程度
○12~18ヶ月(パクパク期)
離乳食 :1日3回
間食 :1日1~2回
母乳・ミルク:回数を減らすなど、そろそろ離乳・卒乳を考えましょう
離乳の完了とは
自分の力で形のある食材をかみつぶすことができ、母乳・育児用ミルク以外の食材から、成長に必要な栄養素の大部分が取れるようになることを離乳の完了と考えます。
生後12~18ヶ月頃を目安に離乳を進めるとよいでしょう。
この頃には、1日3回の食事以外に間食を用意します。
間食の目的は、食事の中で摂ることのできなかった分の栄養を補うための食事です。そのため、お菓子などの甘いものばかりに偏ることのないように気を付けましょう。
1歳を過ぎると、牛乳も料理に使うだけでなく、そのまま飲めるようになります。コップを使う練習も兼
ねて、間食の時間にコップで与えてみるのもよいでしょう。(乳製品:1日300~400ml程度が望ましい)
また、調理方法を工夫し、手づかみ食べをさせましょう。
手でつかみやすく、まだ少ない小さな歯でも噛み切ることのできる食材や調理方法を考え、自分で食べることの楽しさを感じさせてあげましょう。
繰り返す中で、自分で食べることを覚え、スプーンやフォークや食器に興味を示します。
こうして、だんだんと食器を使って自分で食べることを覚えていきます。
注意点
・生ものは避け、必ず火を通しましょう
・はちみつは乳児ボツリヌス症(食中毒)予防のため、1歳を過ぎてからあげましょう
・塩分、糖分、油分は極力控え、摂りすぎには注意しましょう
・そば、かに、いか、えび、たこ、貝類など、アレルギー性の高い食材は控えましょう
・虫歯菌は親からうつると言われます。調理器具を使って作りましょう。
・調理方法などを工夫し、誤飲には気を付けましょう
・夏期は水分補給をしっかりさせましょう(さ湯・麦茶・ほうじ茶等)
ポイント
・手や食器をよく洗いましょう
・新鮮な食材を選びましょう
・食材は調理前に、よく洗ってから調理しましょう
・赤ちゃん専用の食器を用意しましょう
・一口ずつ顔を見て、声をかけながらあげましょう
・赤ちゃんの下唇にスプーンをあてて、自分から口を開くのを待ちましょう
・市販のベビーフードも含め、味や温度、硬さを確認しながらあげましょう
・新しい食材・アレルギーが心配される食材はスプーン1杯から、赤ちゃんの様子を見ながら徐々に増やしましょう(皮膚・便・機嫌など)
まとめ
いかがでしたか?
今までミルクを飲み込むことしか出来なかった赤ちゃんにとって、離乳の初期は飲み込む機能に劇的な変化が起こる、とっても大切な時期です。
離乳食で覚えた味が、これから一生の味の基本となります。離乳初期は、様々な食材の味を知る大切な時期です。そのため、調味料は必要ありません。離乳がすすんでも、最低限の調味料でうす味を心掛け、たくさんの食材を使いましょう。
そして、愛情たっぷりの離乳食で、家族みんなの笑顔があふれる楽しい食卓を作りましょう。